保険代理店のための情報セキュリティ知識と対策38（最終話）

情報セキュリティと働き方改革
デジタル化進展に伴い増えるサイバー攻撃

前回のコラムで、「DX（デジタルトランスフォーメーション）」や「働き方改革」も「情報セキュリティ対策」と表裏一体であると述べさせていただきました。企業は働き方改革として、働く人のワークライフバランスを大切にしていこうとすると業務の効率化が必須であるため、大部分をデジタル化していくことも必須であると同時に、当然ながら情報セキュリティ対策も必須となります。これらについては、今後も数年間はまだまだ保険代理店経営に求められる大きなテーマであり続けるものと考えています。

さて、約3年にわたり、今のテーマでコラムを書かせていただきましたが、この間一気に世の中はデジタル化が進みました。2020年にはマイクロソフトCEOのサティア・ナデラ氏が「2年のデジタル革命が2ヵ月でやってきた」という発言もあり、企業はそれぐらいスピード感をもった変化が求められる時代になっていると言い換えられるかと思います。

また、サイバー攻撃関連の被害や話題も多くなり、保険業界においても情報セキュリティについての知識と対策が当前に求められるようになりました。ビジネスの商材が顧客情報である保険代理店の皆様におかれましては、もうサイバー保険に未加入の方はいらっしゃらないかと思いますがいかがでしょうか？

今回で情報セキュリティについてのコラムは最後となります。次回以降は、益々損保・生保および保険会社・保険代理店に求められている「DX」をテーマにし、保険業界の未来の一助になれればと微力ながら尽力させていただきます。

話は変わり、若者が働きたくなる会社や業界にしていくためには、魅力ある会社や業界にしていかなければなりません。休みも取りづらく、仕事は非効率かつアナログで、平均年齢の高い職場に果たして若者は魅力を感じるでしょうか。各保険会社もDXに取り組むなかで、なかなか進まない代理店の管理や指導等に大きな苦労が生じていることかと思いますし、今後はこれだけうたわれているDXを実行できない代理店は、業界ならびに保険会社から淘汰されると言っても過言ではないでしょう。保険会社から見て未来を感じる代理店像は、決して収入保険料だけでは測れなくなっていますので。

雇用や取引先としての面だけでなく、顧客も本当に自分達の未来は大丈夫かと心配にならないでしょうか。ましてや保険代理店における週休3日制は、現状では夢のまた夢の話となっている保険業界、DXの実践に待ったなしの時代が到来しています。

弊社も45年超続く保険代理店として、皆様と共に頭に汗をかき、保険業界の未来を護っていく所存です。

▼エムアイシーは保険代理店であり保険代理店システムの開発会社として、保険業界の最先端企業を目指し、関わる人々の未来を護ります。
https://www.viewsystem.info/

第3219号（週刊）　新日本保険新聞[生保版]2022年7月11日