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新日本保険新聞 コラム

補助金活用してDX推進の好機

保険代理店のための分かりやすいDX 4

DXの波、身近に着実に浸透
行政も予算使って積極的に後押し

DXという言葉が個人的にはかなり身近になってきたと思うのですが皆様はいかがでしょうか。その理由の1つに、弊社が位置する徳島県鳴門市で今年度DXに関する補助金の存在があります。人口が6万人にも満たない地方の自治体にもDXの波が到来したのかと感じた次第です。

その補助金の中身については、DX事業、GX(グリーントランスフォーメーション)事業、リクルーティング事業の3つの事業に対して、それぞれ補助率2/3の上限額20万円を市が認めた事業所に支払うというものです。なかでもDX事業の内容は、生産性向上・業務効率化を目的として、ITツール・AI等の導入、クラウドシステム・会計システム等の導入についての支援。販路拡大を目的として、ホームページ制作・ネット販売システムの構築、キャッシュレス決済等の導入についての支援です。皆様の自治体でも、こういった事業支援があるかもしれませんが既にリサーチ済みでしょうか。

これによく似た補助金として、IT導入補助金が有名で2017年度から毎年国の方から支援が実施されています。補助率や上限額、要件等は年度によって変化しますが、こちらもDXの一環として十分に有効活用できるものでしょう。一般的に補助金は経済産業省が管轄のものですが、厚生労働省が管轄の助成金もDXに有効となるものも存在します。こういった情報には常にアンテナを張り巡らせながら然るべき情報をキャッチし、会社経営に活用したり、法人見込客に提案したりとすることを忘れないようにしたいものです。

さて、今回のようなDXに活用できるITツールにはどういったものがあるか一例を紹介します。

①CRMシステム:

顧客情報の一元管理、営業活動の追跡、マーケティングキャンペーンの管理など顧客との関係を管理するための重要なツール。

②AIチャットボット:

顧客からの質問に24時間対応でき、より迅速なサービスを提供できるようにする。また、よくある質問の対応から解放され、スタッフがより高度な業務に集中することができる。

③RPA:

保険の申込書作成や請求処理などの単純作業を自動化することで、作業の効率化とミスの削減を図る。

④クラウドストレージとクラウドコンピューティング:

データは安全に保管され、どこからでもアクセスできる。さらに、コスト効率も向上。

⑤ビデオ会議ツール:

ZoomやMicrosoft Teamsなどのツールを使用すると、遠隔地の顧客とのコミュニケーションや、内部のリモートミーティングを簡単に行うことができる。

⑥ドキュメント管理システム(DMS):

保険業界は文書が多く、それらを効率的に管理することは不可欠。DMSを使用すれば、ファイルの一元化、バージョン管理、アクセス制御、検索性の向上などが可能になる。

その他、顧客や見込客向けの情報発信ツールとして、ホームページやSNS、メールマガジンやSMS配信システム等多岐にわたりますが、DXを実現させるためのDX推進人材の確保や教育を考えていかなければならないことも忘れてはなりません。

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https://www.viewsystem.info/

第3281号(週刊) 新日本保険新聞[損保版]2023年7月24日

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