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新日本保険新聞 コラム

第二波、大規模災害に備えBCP対策を

保険代理店のための情報セキュリティ知識と対策13

第二波、大規模災害に備えBCP対策を
この機に在宅勤務の環境構築を

緊急事態宣言が解除され、各地でにぎわいを取り戻しつつありますが、仕事の面ではいかがでしょうか。在宅勤務を始め、交代制、時差出勤等、保険代理店も試行錯誤しながらでき得ることに注力していたことでしょう。以前に近い日常に戻り、「果たしてもう一度在宅勤務をすることがあるのか、ないだろう」と臭い物に蓋をする方もいらっしゃるかと思います。

しかし、ここはリスクに対して助言する者として、今回のような最悪のケースは想定し、BCP対策としてルール化しておかなければいけません。また、成果主義である営業職の働き方はテレワークでもいいでしょうし、家庭の事情がある方も一定いらっしゃるので、働き方の多様化に対応する意味で雇用におけるアピールポイントと考えられます。

この2~3ヵ月、コロナの影響と対策はどうされているのかと、多くの代理店主様にヒアリングさせていただきましたが、情報セキュリティ対策を施したうえで在宅勤務環境を構築している代理店はほぼ皆無に近いと感じた次第です。

無理もありません、元々そこまで想定したルールを策定できていないし、セキュリティ人材の確保ができていないでしょうから。ましてやリスクであることにさえ気付いていない方がまだまだ多いように感じました。今までその部分に投資するという概念がなかった背景に対し、やっぱり必要だよねと保険業界も少しセキュリティおよびITリテラシーが底上げされたのではないでしょうか。

以前、保険会社の支社長にサイバー保険の研修をしていただいていた際に、「まだまだセキュリティをコストとお考えの社長が多いですが、もう投資であると考えるべき時代になっている」とおっしゃっていました。世の中の中小企業や保険代理店においても、まさにその通りで、前者のままガラパゴス化しがちです。こちらについてはコロナがポジティブな影響を与えてくれたと信じたいところです。

さて、益々保険業界にも在宅勤務環境構築の他、オンライン相談、ツール・アプリ・システムの活用等、ITの活用がますます求められています。そのためには並行して情報セキュリティ知識と対策も必要になることは経営者なら認識すべき時は来ています。弊社提供の保険代理店向け顧客管理システム「MIC-ViewSystem(ビューシステム)」は、今年度のIT導入補助金対象になっていますので、在宅勤務やテレワーク環境整備の役割の1つとしてご活用いただければ幸いです。

ちなみに在宅勤務の環境構築については、地域のIT屋さんにお問い合わせしてみるのがベストかと思います。いつ第二波や大規模災害が起こるかも分かりませんので、早めにご相談してみてください。

▼エムアイシーは、クラウド型の顧客管理システムの提供により、代理店の在宅勤務・リモートワークをサポートします。
https://www.viewsystem.info/

第3119号(週刊) 新日本保険新聞[生保版]2020年6月8日

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